Pertronix IGNITOR/取り付け手順/ジムニーSJ10,SJ30、セルボSS20用モデル・JM1、JM2

取り付けに際してのご注意
  • この取り付け手順はデスビを車両から外した状態で行っていますが、勿論車両に着けた状態で作業して頂いて構いません。デスビを外 す場合は一番シリンダーがTDC(圧縮上死点)にある位置で外すのが基本です。
  • 安全の為、バッテリーの接続を外した状態で作業しましょう。
  • IGNITOR を装着した場合、イグニッションオンにしたままエンジンをかけずに放置しますと、コイルの一次側電流がIGNITOR本体に流れ続け、発熱〜焼損します。 この場合メーカー保証の対象外となります。エンジンをかけずにカーステレオを聞いたり、暖機運転中の不意のエンスト等で起こり得ます。十分ご注意下さい。 尚、IGNITOR II (JM2)はイグニッションオンで放置しましても問題ありません。
  • Ignitorモジュールに貼ってある白いシールを紛失しますと万が一故障した際にメーカー保証を受けられなくなります。ご注意下さい。

※画像をクリックすると拡大します




まずキャップを外し、ローター、ポイントを外します。





信号線端子とカプラーを外すと丸い穴が見えます。黄色いコンデンサーの線はプラプラさせておいても電気的には悪さはしませんが、コンデンサ自体必要ないので外してもOKです。





Ignitor本体を取り付ける前に配線の取り出し穴を塞ぐグロメットをご覧下さい。こちらのタイプのグロメットであればそのままお使い頂けます。





こちらのように根元が厚手のタイプがついていた場合、この根元がちょっと邪魔になりますので、取り付ける前に一旦線からグロメットを抜き、この厚い部分を点線のようにカッターで2mm程のこして切り落とすと、上のグロメットと同じになり扱いが楽になります。





IGNITOR本体をデスビにネジとめします。ベースプレートは二通りの止め位置が可能ですが、ポイントがついていた側と向かい合わせになる位置です。お間違いなきよう。デスビによっては配線取り出し穴の位置が違っている場合がありますので、画像の穴位置を頼りに取付けしますと本来の正しい取付け位置と逆側になってしまう場合があります。お気をつけ下さい。


*ちょっと特殊な取付け例

1.SJ-10の場合、ポイントが付く台座(ステーショナリープレート)がデスビ本体にM4ネジ二つで止められており、この二つのネジのうち一つがIgnitorベースプレートと干渉してしまう場合があります。この場合そのネジを外してしまって構いません。ポイントが無くなり無接点になる為、ポイント台座は力学的にフリーになりますので二つあるネジの一つが外されても問題はありません。どうしても気になさる方は干渉するネジを低頭ネジに交換されますと殆ど干渉なく台座を固定することが出来るでしょう。

2.キャリーなどのデスビの場合、下の写真のようにマイナスドライバーでポイントギャップを調整する為に小さな丸い突起が二つ出ているものがあり、Ignitorベースプレートがしっかりフィットしない場合があります。この場合、一旦Ignitorベースプレートをネジで仮止めし、突起がある辺りに何かあてがうものを介して上からハンマーで軽く叩きますと、ベースプレート裏側に突起が当たった部分が凹みます。この凹みの位置を、φ2.5〜3mm程度のドリルで2mm程穴を掘れば、二つの突起は無事にこの穴に収まり、Ignitorベースプレートは奇麗にネジ止めすることが可能となります。

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マグネットスリーブはスリーブ内部の6つの角とカム山の山の頂点をよくあわせて押し込んで行きます。位置がしっかり合えば指で押しても入るはずですので、きちんと位置を合わせて挿入して下さい。シャフトの切り欠きの下にある段が見えるまでスリーブを入れ、デスビローターがちゃんと奥まで差し込めるかご確認下さい。冬季の作業にてスリーブ挿入の際に割れてしまったというお客さまがいらっしゃいました。寒冷地にて作業されます際に入りにくい場合は無理にたたき込まず、熱湯に5分程浸けておきますと多少柔らかくなり入りやすくなります。お試し下さい。




また、上の写真のようにスリーブの上部を打ち抜いた加工でお送りする場合があります。上が抜けていたほうが上からみてカムの角との位置合わせが用意で、また上が抜けていてもずれてしまうということはまずないので、この状態にての発送を希望される機会が増えました。
上が抜けているスリーブの場合、途中まで指で押し込んだら最後まで押し込まず、ローターアームを上からあててローターアームを押し込みますと、ローターが止まったそのすぐ下でスリーブがとまります。



そして必ずやって戴きたい作業に、アースコードの接続があります。IGNITORのベースプレートにあるアースコード用のネジになんでも構いませんのでコードを一本接続し、コードのもう一方をバッテリーマイナスに接続し、IGNITORベースプレートとバッテリーマイナスが完全に0.0Ωで接続されるように処理します。元来シンプルで丈夫なIGNITORが故障してしまうという場合、2大原因はこの「アース不良」と「金属芯線のプラグコード(ソリッドコアコード)による輻射ノイズ」ですので、アースコードを設置すること、金属芯線のプラグコードを使用しないこと、この2点は必ずお守り下さい。 アースコードの接続の仕方はこちらをご覧下さい。http://meu1.com/earth/earthkaizen.html





すべて完了しましたら、 ローター、キャップをとりつけ、完成です。エンジンがかかったら点火タイミングを調整して下さい。



配線図はこちら。        
JM1 (ノーマルIGNITOR)の場合

JM2 (IGNITORII)の場合

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