Pertronix IGNITOR2 配線図
IGNITOR2はパッケージに英語の注意書きが同梱されています。
「PLEASE DO NOT USE SOLID CORE SPARK PLUG
WIRE!!」と書かれたものですが、これはプラグコードの抵抗値に関する注意書きです。現代のプラグコードには必ず線素材に数キロオームの抵抗値が設け
られており、これは数万ボルトクラスのスパーク電圧から発せられる輻射ノイズを抑える働きを持たせる為ですが、60年代以前に使用されていた銅線そのもの
を芯線としたコードには当然まったく抵抗値がなく、激しい輻射ノイズが発せられます。
IGNITOR2は内部に簡単な演算チップを内蔵しているいわばコンピュータで、このノイズに大変影響されます。誤動作はもちろん、破損に至る可能性も非
常に強い為、使用するプラグコードはノイズを抑える(サプレッサー機能)のしっかりしたものを使用する必用があります。国産のプラグコードはアフターマー
ケットのものでもこのあたりをよく考えて作られておりますが、海外製品のハイパフォーマンスを謳うプラグコードの中にはこのあたりを無視して作られている
ものも多く、安価な商品を使用しますとIGNITOR2にとって大変危険な場合があります。
叉、この輻射ノイズはIGNITOR2だけでなく半導体製品全般にとってもよくない存在ですから、車に搭載されているあらゆる電子デバイス(カーナビ・
ETC・カーオーディオから何から)にとってよろしくありません。プラグコードだけに限ったことではありませんが、海外製の安価なハイパフォーマンスパー
ツを安易に取り入れることは様々なリスクがつきまとうことをご念頭にお置き下さい。
- 安全の為、バッテリーのマイナス側の配線を外してから作業してください。
- イグニッションコイルは内部抵抗0.6Ω〜のものをご使用下さい。(推奨:Flame
thrower2・45000Vコイル)
- IGNITORの赤コードをイグニッションスイッチラインとコイルのプラス端子に繋ぎます。
- IGNITORの黒コードをコイルのマイナス端子に繋ぎます。
- エンジンがかかったら点火タイミングを調整して下さい。
- その他お薦めポイントとしてアースラインの強化があります。デスビ内部IGNITORベースプレートからバッテリーマイナス端子まで直接アース線を引かれる事をお薦めします。別段太い線である必用はありません。旧車の場合あちこちにアース不良が起こる可能性が非常に高く、アース不良からなるわずかな抵抗値も高速スイッチングを行う半導体部品にはダメージとなることが多々あります。いわゆるアーシングキットを取付けてもデスビ内部にはまったく意味がありませんので、IGNITORお買い上げのお客様には出来る限りこの処理を行って頂きたいとお願いしております。
- 使用するプラグコードには十分お気をつけ下さい。旧車の当時の純正プラグコードや永井電子のウルトラシリコンプラグコードなどは芯線に金属線を使用しており、スパークに伴う輻射ノイズを発します。このノイズはポイントレスキットのような半導体製品に大変悪影響を及ぼし壊してしまう為、ポイントレスキットと併用しますと保証対象外となります。ノイズ対策(RFIサプレッション)のしっかりした、スパイラルコアのプラグコードをご使用下さい。当店扱いのFlame thrower MAG X2 スパークプラグコード、テイラー社、MSD社、国産ですとNGK社のプラグコードが安心です。
- デスビやエンジンまわりに錆びや汚れがありますとアース不良の可能性があり、半導体製品であるIGNITORの故障の原因となります。以下のリンクの方法でアース不良を改善されますことを強くお薦め致します。
http://meu1.com/earth/earthkaizen.html
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