Pertronix IGNITOR 配線図・2気筒車・同時点火コイルAND-30、DIC-30の場合
ホンダ360cc二気筒車・トヨタスポーツ800、Fiat500・Fiat126等、4ストローク2気筒エンジン(V型エンジンを除く)、同時点火用コイル・DIC-30を使用する場合の配線図です。
- コイルの一次側抵抗値が3オーム(もしくは2.8Ω以上)の同時点火コイルは外部抵抗器が不要です。この場合一次側の端子はどちらをプラス・マイナスとして扱っても同じになります。
- 片側の端子にイグニッションスイッチからの電源ラインとIGNITOR赤コードを繋ぎます。
- もう一方の端子にIGNITORの黒コードと必用があればタコメーターの信号線を繋ぎます。
- 二つの出力端子にプラグコードを刺し、それぞれスバークプラグに接続します。
- エンジンがかかったら必ず点火タイミングを調整して下さい。
- その他お薦めポイントとしてアースラインの強化があります。デスビ内部IGNITORベースプレートからバッテリーマイナス端子まで直接アース線を引かれる事をお薦めします。別段太い線である必用はありません。旧車の場合あちこちにアース不良が起こる可能性が非常に高く、アース不良からなるわずかな抵抗値も高速スイッチングを行う半導体部品にはダメージとなることが多々あります。いわゆるアーシングキットを取付けてもデスビ内部にはまったく意味がありませんので、IGNITORお買い上げのお客様には出来る限りこの処理を行って頂きたいとお願いしております。
- 安全の為、バッテリーのマイナス側の配線を外して
から作業して下さい。
- 外した配線や端子は確実にビニールテープで巻いて絶縁してください。
- 使用するプラグコードには十分お気をつけ下さい。旧車の当時の純正プラグコードや永井電子のウルトラシリコンプラグコードなどは芯線に金属線を使用しており、スパークに伴う輻射ノイズを発します。このノイズはポイントレスキットのような半導体製品に大変悪影響を及ぼし壊してしまう為、ポイントレスキットと併用しますと保証対象外となります。ノイズ対策(RFIサプレッション)のしっかりした、スパイラルコアのプラグコードをご使用下さい。当店扱いのFlame thrower MAG X2 スパークプラグコード、テイラー社、MSD社、国産ですとNGK社のプラグコードが安心です。
- エンジンをかけずに電源を入れたままの時間が長く続くと一次電流が流れ続け、IGNITORは発熱〜焼損します。この場合メーカー保証対象外となりますのでので十分御注意下さい。イグニッションオンのまま整備・点検される場合やエンジンをかけずにカーオーディオを聞く等の場合は必ずIGNITORの電源(赤コード)を外して下さい。叉、暖機運転中等の不意なエンジンストールによる電源の入りぱなしにもご注意下さい。
- コイルの一次側抵抗値が規定より小さ過ぎますと、IGNITOR〜コイル一次側に流れる電流が大きくなりすぎコイルが焼き付いた入りIGNITORが焼損したりします。こうした場合は保証対象外となりますので十分ご注意下さい。
- 電気式タコメーターを使用する場合、IGNITORの黒コード(=コイルのマイナス端子)から取るのが普通ですが、電流検知式タコメーターの場合は配線が異なります。タコの針が踊ってしまうような場合には対策方法を当店までご相談下さい。又、スミス製の旧式のタコ等、古いタイプのタコメーターには作動しないものもあります。
トップページへ戻る
プロショップ向け・裏技配線図