INGITOR Installing
 〜Pertronix社製 IGNITOR取り付け手順・ポルシェ 911 '69-'77用〜

Pertronix社 IGNITORのインストール手順を解説します。複雑な加工は必要なく、非常に手軽に取り付けることのできるポイントレスパーツです。題材にしているデスビは72年の逆向きポイントのものですが、全く同じ要領で取り付けることができます。


安全の為、バッテリーを外してから作業しましょう。


まずポイントを外す。ボッシュのワンピースタイプのポイントの場合、止めているネジは一つ。そのネジとポイントの配線を外すだけでデスビ本体から外せる。 



ポイントを外すとネジが止まっていた穴と、ポイントの支点が支えられていた穴が見える。ネジ穴はパッケージに添付のネジを使ってアルミ製ベースプレートを止める為に使用する。ポイント支点用穴は、ベースプレート底部にある突起を収めて位置を固定する為に使用する。








アルミ製ベースプレートをデスビにネジ止め固定し、ローター軸にマグネットスリーブを挿入した図。ベースプレートの両端に見える突起はイグナイターのセンサー本体をベースプレートに固定する為のネジ。








デスビの信号線をつなげていた端子&グロメットをはずす。そこに開いた穴にイグナイターの配線を通す為。ネジを一つ外すだけでよい。








イグナイターセンサー本体を付属のナット(7mmもしくは9/32inchのレンチが必要)でベースプレートにネジ止めする。



この時、パッケージに付属の透明プラスティックのシックネスゲージを使ってマグネットスリーブとのクリアランスをとる(約0.7mm)。がしかし、マニュアルにはこのクリアランスは適当でもいいとも書いてあり、要は接触しなければ近いほどよいということと解釈すればよく、他の可動部に干渉するものが一切ないよう注意してセット。




 
配線は先程はずしたグロメットの穴から出す。ナロー911の場合、↓の写真のように穴が丸いので、丸形のゴムパッキンに付け替える必要がある(必要な方はご連絡を)。ここの変更をきっちりやらないと、内部にオイルやほこりが侵入して将来的に悪影響をおよぼします。
 


ゴムパッキンが収まったら、内部の線が可動部に当たることのないよう、線の長さを調節する。





きまった長さの部分で右図のように軽く結び目をつくっておくと線を引っ張り出してしまうことがなく、お勧めです。絶対にローターと干渉しない長さ(長すぎても短すぎてもいけません)で決めましょう。


そして必ずやって戴きたい作業に、アースコードの接続があります。IGNITORのベースプレートに何でもいいのでコードを一本接続し、もう一方をバッテリーマイナスに接続し、IGNITORベースプレートとバッテリーマイナスが完全に0.0Ωで接続されるように処理します。元来シンプルで丈夫なIGNITORが故障してしまうという場合、2大原因はこの「アース不良」と「金属芯線のプラグコード(ソリッドコアコード)による輻射ノイズ」ですので、アースコードを設置すること、金属芯線のプラグコードを使用しないこと、この2点は必ずお守り下さい。 アースコードの接続の仕方はこちらをご覧下さい。http://meu1.com/earth/earthkaizen.html





ローターとキャップをとりつけ、イグニッションシステムへ配線する。配線図はこちら

 
 
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