ルノーキャトル FEMSAデスビ用Ignitorキット・取付け方法
取り付けに際してのご注意
- この取り付け手順はデスビを車両から外した状態で行うことを推奨します。デスビを外す場合は一番シリンダーが圧縮上死点にある位置で外すのが基本です。
- 安全の為、バッテリーの接続を外した状態で作業しましょう。
- IGNITORを装着した場合、イグニッションオンにしたままエンジンをかけずに放置しますと、コイルの一次電流が
IGNITOR本体に流れ続け、発熱〜焼損します。この場合メーカー保証の対象外となります。暖気運転中の不意なエンストやイグニッションスイッチをいれ
たままでの整備には十分ご注意下さい
- Ignitorモジュールに貼ってある白いシールを紛失しますと万が一故障した際にメーカー保証を受けられなくなります。ご注意下さい。
※画像をクリックすると大きな画像が見れます。
1.デスビキャップ、ローターを外し、M4ネジ二本でとまっているステーショナリープレートを取り外す。
裏側にポイントやバキューム進角装置がついているのですべて撤去する。
2.すべて撤去した写真。なるべく奇麗にクリーニングします。
特にデスビにネジ止めする為の左右二つのM4の耳は裏表とも軽くやすりをかけるなどしてアース不良が無いよう確実に磨いて下さい。
3.Ignitorのベースプレートを取付けます。
青の穴同士、赤の穴同士を併せて、ネジ2本で止めます。青はベースプレート側から、赤はその裏側からネジで止めます。
4.バキューム進角装置を取付けます。
M4ネジ1本とM3ネジ1本とでこの進角装置を取付けはしますが、この機能は使用しません。
5.ベースプレート上のM4のネジ穴2つにIgnitorモジュールを取付けます。
6.ステーショナリープレートをデスビ本体に戻します。
この時Ignitorの赤コードと黒コードをオリジナルの配線グロメットに通しますが、ドリル等で少し穴を大きくするか、丸ヤスリを使って穴を楕円・長穴に削ると通しやすくなります。
このグロメットの上下にご注意。上下を逆につけてしまうとステーショナリープレートがぴったりおさまらなくなります。
配線をIgnitorモジュールとデスビの壁面の隙間に通して収めます。ステーショナリープレートを本体に止める2本のM4のネジはアース不良対策の為必ず新品のネジを使用します。
7.ローター、キャップを取付けて完成です。シャフトを手でくるくるまわしてみて、ストレスなくスムーズに回転するようであれば、エンジンにデスビを取付けます。
回転がひっかかるようであれば、ステーショナリープレートの取付けにどこかずれて無理がかかっているはずですので、再度取付けをやり直して下さい。
(この写真では配線の通し方をアレンジしていますが通常はその必用はありません。)
「点火タイミングについて」
本キットを取付けますと、バキューム進角装置は不要となります。これには理由が色々ありますが、
主にこのデスビの様々な複雑な機構がまったく合理的でないことと、
且つこの進角装置のもたらす点火の位相(点火の瞬間のローターとキャップ内側の4つの電極との位置関係)の悪さがポイントレスキットに非常に悪い影響をもたらし、
キットを破損させるリスクが非常に高くなる為です。
本来このFEMSAデスビは、アイドリング状態で点火時期及び点火位相をかなり遅れぎみに設定、アクセルオンでバキューム進角装置と遠心進角装置の働きで点火時期、
及び位相が正常に進むという構造になっています。
バキューム進角装置を使用しないということは、二つの進角装置のうち一つが機能しないということですので、アイドリング時での点火時期はあらかじめ8〜10度程進角した状態になるよう設計しております。
これを純正状態と同じ点火時期に遅らせて設定してしまうとまったく意味がありません。点火時期が進みぎみな為アイドリング時の回転数も高目になりますが、
これは正常な反応ですので、回転数を下げる為に点火時期を遅らせるということをされますと、アクセルオンで回転数を上げて行っても点火時期がおくれたままになってしまい本末転倒となります。
従いましてアイドリング状態で点火時期をあわせようとせず、3,000回転前後の実用回転域で25度とか30度とか、実用上適した点火時期に設定して下さい。
アイドリング時の回転数の高さをどうしても気にされる場合にはデスビではなくキャブレター側の燃調で回転数をコントロールするようにして下さい。
配線図はこちら。
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